慢性疾患とは糖尿病、腎臓疾患、高血圧、高脂血症、アレルギーなど聞き慣れたものからあまり聞かないものまで多岐に亘っています。それぞれの状態の説明は省きますが、今回は癌や脳梗塞、心筋梗塞など急激に起こるものではなく、医師による診断が確定してから徐々に進んでいく慢性疾患患者のメンタルケアの必要性について話をしていきます。
慢性疾患に関しては、専門的な知識を持つ看護師だけでなく患者をサポートする周囲の協力が何より大切になってきます。それは長期間の治療といった暗闇を一人で走り続けるよりも周囲からの協力や声掛けがあった方が治療や服薬を続けやすくなるからです。そして患者を取り巻く家族環境だけでなく、同じ悩みを抱えた人は多く存在しています。そういう集いの一つに患者同士の自主的な活動の患者会や患者家族会という活動する団体が存在しています。医師や病院関係者には聞きにくいことや夫や妻にどんなサポートをすれば良いかわからないなど日常で生じるような悩みを共有することが出来ます。
ただメンタルケアには、方法論などありますが絶対的なHowToは存在しないです。そのため、その人その人の気持ちに寄り添い決して否定せずに関わっていくことが何よりも大切になってきます。人は話をしていく過程で自分の思考を確認していきます。それが一人だとどんどんネガティブな思考へとシフトしがちになるので患者を決して一人にしないことが大切になってきます。